ARCHIVE NOTE

WET TANK

WET TANK

2024年1月、Bianca Censoriはロサンゼルスの街に、白いタンクトップ姿で現れた。 「WET」 身体に密着する透け感のあるタンクに、黒いカットアウト仕様のボクサーショーツとヒールを組み合わせた姿は、撮影直後からSNSやメディアで拡散された。 この一着を手がけたのは、ロンドンを拠点に活動するデザイナー、Mowalola Ogunlesi。 身体、セクシュアリティ、挑発をデザインに取り込んできたMowalolaは、以前からBiancaのレザーウェアや露出度の高いルックを制作していた。 Biancaによる着用から約1週間後の2024年1月31日。 YeはInstagram Storiesに、大きな黒い帽子とGストリング、ヒールを身に着けたBiancaの写真を投稿。 同日、YZY × MOWALOLA WET TANKはYeezy.com限定で発売された。 白いコットンジャージーに、黒い「WET」の文字。 リブで整えられた首元と肩口、身体へ張り付く細身のシルエット、巻き上がるように処理された裾。 構造は極端なほど単純だった。 しかし、商品が発表される前からBianca自身が街中で着用することで、パパラッチ写真はそのまま広告ビジュアルへと変わっていった。

WET TANK

2024年1月、Bianca Censoriはロサンゼルスの街に、白いタンクトップ姿で現れた。 「WET」 身体に密着する透け感のあるタンクに、黒いカットアウト仕様のボクサーショーツとヒールを組み合わせた姿は、撮影直後からSNSやメディアで拡散された。 この一着を手がけたのは、ロンドンを拠点に活動するデザイナー、Mowalola Ogunlesi。 身体、セクシュアリティ、挑発をデザインに取り込んできたMowalolaは、以前からBiancaのレザーウェアや露出度の高いルックを制作していた。 Biancaによる着用から約1週間後の2024年1月31日。 YeはInstagram Storiesに、大きな黒い帽子とGストリング、ヒールを身に着けたBiancaの写真を投稿。 同日、YZY × MOWALOLA WET TANKはYeezy.com限定で発売された。 白いコットンジャージーに、黒い「WET」の文字。 リブで整えられた首元と肩口、身体へ張り付く細身のシルエット、巻き上がるように処理された裾。 構造は極端なほど単純だった。 しかし、商品が発表される前からBianca自身が街中で着用することで、パパラッチ写真はそのまま広告ビジュアルへと変わっていった。

YZY GOSHA FUCK ADIDAS JERSEY

YZY GOSHA FUCK ADIDAS JERSEY

2022年、Yeとadidasのパートナーシップは終了した。 だが、両者の関係は契約が打ち切られる以前から崩れ始めていた。 Yeは、YEEZY DAYや過去モデルの再販、カラー、名称、人事などが自身の承認なしに進められたと主張。 さらに、adidasのADILETTE 22をYEEZY SLIDEの模倣だと批判し、自身のデザインとブランドに対する主導権を奪われていると訴えていた。 2022年10月、adidasは両者の関係を審査対象とすることを発表。 その後、Yeによる一連の反ユダヤ的発言を受け、同月25日、パートナーシップは即時終了した。 YEEZYを世界規模へ押し上げた関係は、デザインの所有、経営の主導権、そして表現をめぐる対立によって崩壊した。 2023年12月、YZYのHead of Designに就任したのが、ロシア出身のデザイナー、Gosha Rubchinskiy。 かつてadidas Footballとも協業したGoshaは、自身を象徴するキリル文字とフットボールジャージの要素を使い、Yeの反発を一着の服へ落とし込んだ。 フロントには、 「ФАК АДИДАС」 英語の「FUCK ADIDAS」をキリル文字で音写したもので、日本語では「アディダスなんかクソくらえ」。 バックには、 「АДИ НАХУЙ」 ロシア語で「失せろ」「くたばれ」を意味する「ИДИ НАХУЙ」と、「ADIDAS」の冒頭にある「АДИ」を重ねた言葉遊び。 日本語に意訳すると、「アディダス、くたばれ」となる。 2024年3月12日、YeはサンフランシスコのChase Centerで開催された「VULTURES Listening...

YZY GOSHA FUCK ADIDAS JERSEY

2022年、Yeとadidasのパートナーシップは終了した。 だが、両者の関係は契約が打ち切られる以前から崩れ始めていた。 Yeは、YEEZY DAYや過去モデルの再販、カラー、名称、人事などが自身の承認なしに進められたと主張。 さらに、adidasのADILETTE 22をYEEZY SLIDEの模倣だと批判し、自身のデザインとブランドに対する主導権を奪われていると訴えていた。 2022年10月、adidasは両者の関係を審査対象とすることを発表。 その後、Yeによる一連の反ユダヤ的発言を受け、同月25日、パートナーシップは即時終了した。 YEEZYを世界規模へ押し上げた関係は、デザインの所有、経営の主導権、そして表現をめぐる対立によって崩壊した。 2023年12月、YZYのHead of Designに就任したのが、ロシア出身のデザイナー、Gosha Rubchinskiy。 かつてadidas Footballとも協業したGoshaは、自身を象徴するキリル文字とフットボールジャージの要素を使い、Yeの反発を一着の服へ落とし込んだ。 フロントには、 「ФАК АДИДАС」 英語の「FUCK ADIDAS」をキリル文字で音写したもので、日本語では「アディダスなんかクソくらえ」。 バックには、 「АДИ НАХУЙ」 ロシア語で「失せろ」「くたばれ」を意味する「ИДИ НАХУЙ」と、「ADIDAS」の冒頭にある「АДИ」を重ねた言葉遊び。 日本語に意訳すると、「アディダス、くたばれ」となる。 2024年3月12日、YeはサンフランシスコのChase Centerで開催された「VULTURES Listening...

HD-01 YEEZY SHMG BLACK

HD-01 YEEZY SHMG BLACK

2015年、Yeが当時制作していた未発表アルバム『So Help Me God』。 そのタイトルとともに提示された象徴的なグラフィックが、HD-01の背面に配置されている。 4つの小文字“m”をダイヤ状に結んだ図案は、13世紀の聖母マリアに関連する修道院のシンボルとされる。 同年に発表されたシングル「All Day」のアートワークにも使用され、当時のYeが音楽と宗教的イメージを結びつけた時代を象徴する図案となった。 それから約10年後の2025年2月、このデザインはYZYのHD-01として再構築され、Yeezy.comに登場した。 しかし、その再登場には2015年とは異なる文脈が与えられていた。 発売直前、Yeは収監されていたSean “Diddy” Combsについて「FREE PUFF」と投稿。 Diddyが設立したブランド「Sean John」とYZYによるコラボレーション「FP-01」も発売し、利益を50対50で分けると表明した。 続いてYeは、2016年のホテル監視映像から、Cassieが旧版の『So Help Me God』フーディーを着用している場面を投稿。 その映像には、DiddyがCassieに暴力を振るう様子が記録されていた。 Yeはその直後、HD-01を “THE LOVE HOODIE” と名付けて販売を告知した。 “LOVE”はDiddyが使用していた呼称とも重なり、本来は聖母マリアと祈りに結びついていた図案が、2025年にはYeによるDiddy支持と切り離せない意味を持つことになった。 HD-01は、2015年の未完成のアルバム構想と、約10年後のYeを取り巻く論争が、一着の中で交差したアーカイブである。

HD-01 YEEZY SHMG BLACK

2015年、Yeが当時制作していた未発表アルバム『So Help Me God』。 そのタイトルとともに提示された象徴的なグラフィックが、HD-01の背面に配置されている。 4つの小文字“m”をダイヤ状に結んだ図案は、13世紀の聖母マリアに関連する修道院のシンボルとされる。 同年に発表されたシングル「All Day」のアートワークにも使用され、当時のYeが音楽と宗教的イメージを結びつけた時代を象徴する図案となった。 それから約10年後の2025年2月、このデザインはYZYのHD-01として再構築され、Yeezy.comに登場した。 しかし、その再登場には2015年とは異なる文脈が与えられていた。 発売直前、Yeは収監されていたSean “Diddy” Combsについて「FREE PUFF」と投稿。 Diddyが設立したブランド「Sean John」とYZYによるコラボレーション「FP-01」も発売し、利益を50対50で分けると表明した。 続いてYeは、2016年のホテル監視映像から、Cassieが旧版の『So Help Me God』フーディーを着用している場面を投稿。 その映像には、DiddyがCassieに暴力を振るう様子が記録されていた。 Yeはその直後、HD-01を “THE LOVE HOODIE” と名付けて販売を告知した。 “LOVE”はDiddyが使用していた呼称とも重なり、本来は聖母マリアと祈りに結びついていた図案が、2025年にはYeによるDiddy支持と切り離せない意味を持つことになった。 HD-01は、2015年の未完成のアルバム構想と、約10年後のYeを取り巻く論争が、一着の中で交差したアーカイブである。

WB-01  YEEZY × GOSHA

WB-01 YEEZY × GOSHA

WB-01は、2024年12月に発表された “Gosha”コレクションの一着。 胸と背面には、Goshaを象徴する キリル文字のグラフィックがプリントされている。 現在のYEEZYでは、同じWB-01の名称を持つ グラフィックを排した無地仕様も展開されている。

WB-01 YEEZY × GOSHA

WB-01は、2024年12月に発表された “Gosha”コレクションの一着。 胸と背面には、Goshaを象徴する キリル文字のグラフィックがプリントされている。 現在のYEEZYでは、同じWB-01の名称を持つ グラフィックを排した無地仕様も展開されている。