YZY GOSHA FUCK ADIDAS JERSEY

2022年、Yeとadidasのパートナーシップは終了した。

だが、両者の関係は
契約が打ち切られる以前から崩れ始めていた。

Yeは、YEEZY DAYや過去モデルの再販、
カラー、名称、人事などが
自身の承認なしに進められたと主張。

さらに、adidasのADILETTE 22を
YEEZY SLIDEの模倣だと批判し、
自身のデザインとブランドに対する
主導権を奪われていると訴えていた。

2022年10月、adidasは
両者の関係を審査対象とすることを発表。

その後、Yeによる一連の反ユダヤ的発言を受け、
同月25日、パートナーシップは即時終了した。

YEEZYを世界規模へ押し上げた関係は、
デザインの所有、経営の主導権、
そして表現をめぐる対立によって崩壊した。

2023年12月、YZYのHead of Designに就任したのが、
ロシア出身のデザイナー、Gosha Rubchinskiy。

かつてadidas Footballとも協業したGoshaは、
自身を象徴するキリル文字と
フットボールジャージの要素を使い、
Yeの反発を一着の服へ落とし込んだ。

フロントには、

「ФАК АДИДАС」

英語の「FUCK ADIDAS」を
キリル文字で音写したもので、
日本語では「アディダスなんかクソくらえ」。

バックには、

「АДИ НАХУЙ」

ロシア語で「失せろ」「くたばれ」を意味する
「ИДИ НАХУЙ」と、
「ADIDAS」の冒頭にある「АДИ」を重ねた言葉遊び。

日本語に意訳すると、
「アディダス、くたばれ」となる。

2024年3月12日、Yeは
サンフランシスコのChase Centerで開催された
「VULTURES Listening Experience」にて、
このジャージを黒いフーディーの上から着用。

その11日後となる3月23日、
YZY公式ストアで発売された。

企業との決別、デザインをめぐる対立、
そしてGosha体制によるYZYの再始動。

FUCK ADIDAS JERSEYは、
失われた主導権を取り戻そうとする
新しいYZYの姿勢を、
最も直接的に記録した一着である。

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